暮らしの害虫 予防と駆除

ヒラタキクイムシ

家内木材に小さな穴をあける虫で、一般的(業界的?)に知られているのはヒラタキクイムシ。
新築して数年以内に出るケースが多い気がする・・・理由もあるらしいが・・・デンプンがどうとか・・・

成虫:
4月~8月 の時期に成虫は被害を与えていた材から飛出し,木材の導管に産卵します。
体長は 4~8 mm の細長く扁平な褐色の甲虫です。
自然環境では 5 ~ 6月が最も成虫の発生頻度が高いが,冬期暖房のある室内では幼虫の生育も早く,2~3月から出現し始めることもあります。成虫は夜行性です。

・幼虫:
実は木材を食べるのは成虫ではなく幼虫です。幼虫時代はずっと木材の中にいて出てきませんが成虫になるときに表面に穴をあけて出てきます。
このときにきな粉のような木屑を出します。
被害を最小限に食い止めるためには、まずこの木屑を見逃さないことが大切です。


ヒラタキクイムシ対策

早期発見、早期対策が重要です。小さな穴を見つけたら、その穴に薬剤を注入して被害拡大を減らすのが一般的ですが、薬剤処理だけでは不十分な場合もあり、困った虫です。

よく似た虫でコクヌストモドキ、シバンムシもいるよ

コクヌストモドキ
体長3~4mmでの赤茶色をし、表面はかすかな光沢があります。
小麦粉や菓子、パン類、米びつなどからよく発生する虫です。木材は加害しません。

シバンムシ
成虫は体長約2.5mmの小型の甲虫で、体は円くゴマのような形、茶色の虫です。 保管してあるパンや小麦粉、コーヒー、乾麺、ソバ、ペットフードなどあらゆる乾燥した植物質のものから発生します。


コクヌストモドキ、シバンムシ対策

コクヌストモドキ、シバンムシは、貯蔵食品の害虫で、食品や乾燥した植物質の粉ものが発生源となります。
室内で発生している場合、発生原因を取り除くことが駆除の基本となります。
発生源、つまり加害されている食品や乾燥植物がある場合は破棄し、床や棚などにこぼれた食品クズは発生場所となるため、丁寧に掃除することが、最も有効な防除法となります。

ヤスデ

春になると人間だけではなく、虫達も行動が活発になってきます。
そこで毎年多くの問い合わせがある『ヤスデ』について紹介します。
  ヤスデ 細長くて、体に光沢があって、短い脚がいっぱいある2センチ位の虫です。ムカデより肢がたくさんあり体は細く、のんびりした虫だというイメージがあります。
実際にムカデの場合,各胴節から(体の1節1節から)、1対ずつ歩肢が出ているのに対し、 ヤスデの場合は各胴節から2対ずつ(第4胴節以降)歩肢が出ているため、特に肢の数が多くなっています。 少ない種で17対以上、多いものではなんと100対を超える種もいます。自然界では分解者として土壌改善に一役かっている益虫でもあります。 ヤスデは普通、野外の落ち葉の下や石の下などに生息していて、腐植質を食べています。基本的には益虫なんです。 ただ・・・雨が続き生息箇所が水没の危機にさらされると、一斉に高いところへ避難してきます。 特に周りに田畑があったり、自然が多かったりする所は要注意!そこに家が建ってると、当然家の壁を一生懸命登ってきます。 そして、隙間があれば室内にも侵入してきます。あの子達に悪気は無いんですねぇ~。 でも、楽観は出来ません。動きが非常に鈍いので小さいお子さんがいれば、触ったり、食べちゃうかも・・・(我が家にも0歳の暴れん坊がいるから心配です)。
ヤスデには自分の身を守る為、胴体の臭腺から刺激臭のある体液を分泌します。 臭いんです。また、この体液にはヨードやキノンなどのシアンを含んでおります。です。

ヤスデの予防

どうやったら防除できるでしょう。
ヤスデは歩行性の虫なので、飛んでくる事はありません。単純な事ですが、窓を開けっぱなしにせず、網戸を完備する。
また、家の周りに住みかになる物を置かないこと!例えば、廃材、瓦礫、落ち葉、タイヤ等。
最低限、ここまでやって駄目なら始めて薬剤による処理をしましょう。
方法としては家屋の周囲にフェニトロチオン粉剤(ホームセンターやス○薬局で売っています)を幅5センチ程度で散布します。ここで注意するのは、玄関前は散布しないこと。玄関を行き来するときに室内に粉剤が入ってしまいます。また、雨で流出してしまう事もありますので、大量に撒く事は控えて、適量をこまめに散布して下さい。
前記しましたが、この子達は蓄積した有機物を土に還元する益虫です。薬剤散布は、家屋周辺に限定して下さいね!!